ADHD（注意欠陥・多動性障害）です。私の場合は、衝動的に動いたり、物を忘れやすい、片付けが苦手などの特性があります。以前はこれらの特性が原因で職場でのミスが多く、悩んでいましたが、ADHDであることがわかり、専門の薬を服用することで日常生活が大きく改善しました。KDDIチャレンジドに入社してからは、理解ある同僚たちと支え合いながら、伸び伸びと働けています。

経理購買チームに所属しており、支払伝票・社員立替精算の審査・社内便の集配などをKDDI本体から請け負った業務を担当しています。 請求書と伝票、領収書と起票金額・費目の照合といった内容ですが、細かなチェックが求められる仕事です。
一口に請求書といっても様々な形式があり、また一緒に働く仲間も得手不得手が様々であることから、 「簡単、漢字少、文字大、イラスト多」をモットーとしたマニュアルを自分たちで作成し、高品質な仕事のレベルの維持に努めています。
また、KDDIチャレンジドでは主業務以外でも活躍できる場があり、私はロゴやキャラクターのデザイン、似顔絵やポスター制作などのイラストを作成しています。
こうした活動は、私の創造性を発揮できる大切な機会となっています。

会社の公式キャラクターに選定された、Sさんのイラスト。今後、社内外で活躍します。

障がいがある社員に対して適切なフォローをしてくれる会社だと感じています。一方通行ではなく、どんな支援が必要かをしっかりと聞き取ってくれるため、自分に合ったサポートを受けられます。また、自分からも積極的に意見や要望を出しやすい風通しの良さがあります。 仕事だけでなく、健康や人間関係などのプライベートな悩みも気軽に相談できる環境が整っているため、精神的にも安定して働けます。特性によって得意不得意があるため、チーム内で「ミスを防ぐための仕組み」を作り、リーダーを中心にトライ＆エラーを繰り返しながら、皆がより働きやすい環境を整えています。
私個人としても、これまで挑戦できなかったことにも積極的に取り組むことができるようになり、意見を発言することが増えました。有志からなる委員会に自ら志願してイベントの企画側に回るなど、自分自身の成長を実感しています。職種が多岐にわたり、様々なイベントもあるため、自分を活かすチャンスが多く、頑張りがしっかりと評価される明るく楽しい職場です。

今後は、Excel関数などを使えるようになって、さらにチームに貢献したいと思っています。そのために、障がい者のためのキャリアアップ講習に申し込みました。習得したスキルは、チームメイトにも教えることができるようにしっかり学んでいきたいと考えています。
また、イラストを依頼される機会が増えているため、デジタルイラストツールを使いこなせるようにも挑戦してみたいと思っています。これにより、より多様なクリエイティブな仕事に対応できるようになることを目指しています。

プライベートでは、部屋を片付けることで快適な家庭生活を目指しています。物を捨てて部屋を整理することで、家での時間をより楽しむことができるようになると信じています。これができれば、片付けが苦手な人たちにとっての希望の星になれるかもしれません（笑）。

休日は、手芸やアクセサリー作りに没頭することがあります。また、体力づくりのために散歩をすることもありますが、家でリラックスして過ごすことが多いです。動画を見たり、ただゆっくりと時間を過ごすことで、次の週の活力を養っています。